公益財団法人JELA

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ジェラ・ミッション・センターについて

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1階ホールのステンドグラス

JELAのオフィスである東京・恵比寿の「ジェラ・ミッション・センター」の1階には、多目的ホールが備えられています。ホールの正面と右側面にはそれぞれオリジナルのステンドグラスがあしらわれています。

ホール正面のステンドグラス(写真上)のテーマは神様による天地創造です。富士山、田畑、桜、そして北斎の版画にある波をあしらった図柄からわかるように、日本も神様が人間におくってくださった素晴らしい創造の賜物の一部です。明るい青は地球をおおう海を示します。そして、地球以外にも太陽、月、星といった神様の創造物が描かれています。

地球の中央にはルーテル教会を象徴するバラの花が描かれています。真ん中の十字架は、人間の生命とあらゆる被造物の中心である神様を表現しています。十字架こそ、神様がご自分の独り子、イエス・キリストを犠牲にして人類にお示しになった至上の愛そのものです。このステンドグラスは、ヨハネによる福音書3章16節に「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」と記された神様の愛を示すものです。

右側面の6枚の図柄(写真上 左より)は、マタイによる福音書25章35節~40節「あなたがたは、わたしが飢えていたときに食べさせ、のどが渇いていたときに飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれた。」を描写したものです。それぞれの上部の窓に描かれた絵は、人間に対する神様の愛を示します。下の大きい絵は、クリスチャンである私たちの、人々に対する憐れみの行為を示します。そしてまた、私たちが他者に助けの手を差しのべることは、キリストご自身に対してそれをすることでもあります。つまり、人々に向けた私たちの慈悲の行為は、イエス・キリストご自身への私たちの愛の行いとなるのです。

それぞれの絵は関連があり、上下で一対となっています。私たちがキリストを理解し、それを受け入れるとき、神様が私たちをとおして働いてくださり、助けの必要な人々に手をさしのべる行為が実現するからです。6枚のパネルに登場する白い手は、私たちをとおして働かれる神様の憐れみの業を描いたものです。

ステンドグラスの制作者

ジェラ・ミッション・センターのステンドグラスはリチャード・ケイメラー氏がデザインしました。ルーテル教会員の氏は、米国ワシントン州シアトル市の東 にあるレベンウォース北部の丘に建つGrunewald Guild(米国有数のクリスチャン芸術家のための学校)の創立者であり、運営責任者です。芸術を通して自身の信仰を表現する氏の作品は、米国のみならず世界中で知られています。雪をかぶった山の素晴らしい姿、きれいな水、黄金色の牧草地に囲まれて生活するケイメラー氏は、それらの息吹を作品に取り込んでいます。氏の作品は、日本の著名な版画家・渡辺禎雄氏とともに学んだ経験、友情にも影響を受けています。

材料の選定、切り出し、配置と組み合わせといったステンドグラス制作の実際的な部分は、同じくレベンウォース在住のジンマーマン夫妻を含む4人のチームが担当しました。4人は1年以上の歳月をかけ、ジェラ・ミッション・センターのステンドグラスを完成しました。ジンマーマン夫妻は20年以上前にシルバームーン・スタジオを設立し、ステンドグラスの制作とガラス工芸に取り組んでいます。

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